ギャンブル依存国家・日本
2014.12.26 Friday 08:10
2014年の事務所営業も今日まで。

仕事としては書き物をしたりする部分が残っていますが、対外的には今日で仕事納めです。

今年もいろんなことがありましたが、何とか無事1年を終えることができそうです(^^♪

さて、『ギャンブル依存国家・日本』(光文社新書)帚木蓬生。


精神科医であり小説家でもある帚木さんの著書は、以前もこのブログで紹介したことがありますが、新たに書き下ろされた名著。

パチンコ・スロットが街の隅々まではびこり、公営ギャンブルに加えて新たにカジノまで導入されようとしている日本。

その現状に、帚木さんは警鐘を鳴らしています。

まず最初に、昨年発表されたアメリカ精神医学会の診断基準(DSM-5)で、病的ギャンブリングはアルコール依存症などと等しく「物質関連と嗜癖障害」のなかに加えられた点を指摘されています。

従来、ギャンブル依存はアルコール依存などの物質への依存と区別してプロセス依存と位置づけられていたわけですが、禁断症状や効果のある治療法が非常に類似しており、その区別には疑義が生じていました。

DSM-5では、共にアディクション(嗜癖)として扱われることになり、ギャンブル依存の解明と治療に進展が見られることが期待されます。

診断名も、病的賭博(Pathological Gambling)からギャンブル障害(Gambling Disorder)に変更されました。

また、この本に関してはぜひ触れておかなければならないのは、「5つの不作為の大罪」のなかで「法律家の不作為の大罪」が弾劾されていることです。

司法書士のなかにも、テレビなどで大々的に宣伝をして債務整理や過払い請求の依頼を集めようとする者たちが少なからずいます。

債務整理を「売り」にしたブログなども、よく目にします。

そうした人たちのなかで、誰か一人でもギャンブル障害の問題に真剣に立ち向かっている人がいるでしょうか。

「ギャンブル症者や家族の相談を受ける法律家が、治療に対して助言することはまずありません」(192頁)、「人権問題の点で、私たちを導いてくれる知識と技を持っているのは、法律家でしょう。だからこそ、法律家にはギャンブル障害に対して、もっともっと鋭敏な目を持ってもらいたいのです」(194頁)。

私たちは、この弾劾を受け止め、これに応えるものでなければなりませんね!

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Comment
2015/01/13 12:06 PM posted by: リュウタ×2
管理人さん、こんにちは。

当記事をぼくのブログで引用いたしましたのお許しください。
2015/01/13 12:22 PM posted by: 戸井
リョウタ×2さん、ありがとうございます(^^♪

了解しました。
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